香港M大火災
【香港高層マンション火災から考える】
日本の中古マンション売買で見落とされがちな「修繕計画」と「防災リスク」 香港で発生した大規模な高層マンション火災。修繕工事に使われていた足場の保護ネット付近が出火元とみられ、建物全体が炎に包まれる映像は、世界中の不動産関係者に衝撃を与えました。今回の事故は、私たちが日頃扱う中古マンションの売買においても、決して他人事ではありません。 火災の主因として指摘されているのが、 ・足場ネットの材質が防火基準を満たしていなかった可能性 ・修繕工事の進め方 ・建物管理体制の不備 といった点です。 日本では建築基準法によって一定の安全性が確保されていますが、修繕計画の内容、管理組合の運営状況、積立金の不足などはマンションごとに大きな差があります。特に中古マンションでは、売主も買主も“なんとなく”見落としやすい部分です。
■不動産売買で特に注意したい「工事中のリスク」 中古マンションは、タイミングによって大規模修繕と重なる場合があります。その際に注意すべきポイントは以下の通りです。
●① 足場・保護ネットの材質と施工会社 工事会社がしっかりしていても、下請け構造の中で品質が落ちるケースは少なくありません。 買主としては、「施工会社」「工事内容」「使用材料」 を必ず確認することが大切です。
●② 修繕積立金が不足→無理な節約→安全性が低下 積立金が不足しているマンションでは、工事費用を抑えるために安全性が低い材料が使われることも。 火災事故は、大きく見れば 管理組合の”選択の結果” で起きることがあります。
●③ 管理組合の情報開示姿勢 管理組合が ・議事録を出さない ・重要事項説明で濁す ・工事状況の説明が曖昧 というマンションは、買主にとっては危険信号です。 ぱんだhouseでは、売却時にも購入時にも、「管理状況」を資産価値の中心として確認していただくようお伝えしています。
■資産価値と安全性はセットで考えるべき時代 今回の香港マンション火災のような事故は、価格だけに目が行きがちな不動産取引に「安全性という本質」を思い出させてくれる出来事です。 特に、以下のポイントは資産価値に直結します。 ・修繕積立金の残高・増額計画 ・大規模修繕の履歴 ・工事会社の選定プロセス ・外壁タイルや防水の状態 ・防火設備の点検記録 マンションは“買った瞬間に価値が決まる”のではなく、 管理状態が将来の価格を決める資産です。 ぱんだhouseでは、売主様には「適正価格で売れるための管理状況チェック」、 買主様には「長く安心できる物件かどうかの安全性チェック」をセットでご案内しています。
■ぱんだhouseのひとことコメント 高層マンションは便利で人気もありますが、同時に大人数が暮らす“ひとつの街”でもあります。 今回の悲しい事故を他山の石とし、 『資産価値 × 安心 × 適正な管理』 という観点から物件を見ていただくきっかけになれば幸いです。 ぱんだhouseは、売主様にも買主様にも「安心して決断できる不動産取引」をやわらかく、誠実にサポートいたします。
